相模原市上溝南小学校前に相模原市登録有形文化財(建造物)に指定されている「清水家旧主屋・長屋門」はある。旧主屋・長屋門とも建築時期は19世紀中頃と推定され、構造は農家長屋門で桁行65尺(約20m)の長大なもので堂々たる主屋(母屋)に相応しい造りとなっている。当初は茅葺であったが、今は幅長さ20m近い大型の瓦葺き「長屋門」が構えられ両端に黒塀が繋がっている。長屋門より内部に入ると中央には上層農家に特有の6間取りと呼ばれる大型の造りの「主屋」がある。内部は見ることはできないが前面に布田2階を設け、屋根は茅葺きで、養蚕のために土間側を兜造としていて、広間も三つの大きな炉が切られているとのこと。おそらく養蚕のために計画されたもので当地の養蚕の歴史の見る上でも貴重な建物である。主屋の前には芝が敷き詰められ樹木、ツツジが植栽され手入れの行き届いた庭が美しい。(2004)
相模原市南区下溝にある「県立相模原公園」の「紅葉の丘」、「イベント広場」の散策路沿いの花壇で本数は救い名が五種類ほどの珍しい「ユリ咲き」のチューリップが植えられている。チューリップの形、花姿といえばワイングラスに切り込みを入れたようなもの、あるいはターバンを巻いたようなものを思い浮かべるが、品種改良が進み今は「一重咲き」、バラのように花びらをたくさんつけた「八重咲き」というもの、ユリのように花びらが反り返って咲く「ユリ咲き」、フリンジ咲き、パーロット咲きというものがあったりと5000種を超え実にさまざまである。ユリ咲きの代表はオレンジと赤のストライプの「バレリーナ」、白にピンクのラインの「ホーランドチック」、真っ赤な「ジャクリーン」、黄色の「フラッシュ・ベール」。チューリップは花も葉もシンプルで美しく世界で人気の球根植物、今の4、5月の代表花の魅力に浸りたいものである。(2004)