相模原市南区麻溝台に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。師走のこの時季さすがに花は少ない中で唯一、「花の谷」の花壇の一画に「ロウバイ」の木が3本ほど植栽されている。「ロウバイ」(蝋梅)の開花を期待して訪れるとまだ殆どが膨らみかけた「つぼみ」ばかりであるがその中で5輪ほど琥珀色した光沢のある蝋質の花を下向きに披露し始めていた。いよいよ「ロウバイ」の季節到来である。近寄って見ると甘いフルーティな香りを嗅ぐことができる。この「ロウバイ」は冬に咲くことから「ウィンター・スウィート」と呼ばれる。名に梅がついているが梅ではなく中国原産のロウバイ科の落葉低木である。種類は福寿蝋梅、満月蝋梅、素心蝋梅、実生蝋梅の4品種がある。当園にも淡い黄色の「素心蝋梅」と濃い黄色の「満月蝋梅」の2種類があり「素心蝋梅」が咲いている。花の希少な季節(蝋月=12月)に「ロウバイ」は欠かせない花である。(2412)
相模原市南区下溝に東本願寺系単立の浄土真宗寺院「霊苔山金相寺」は鎮座している。本尊は阿弥陀如来。宗祖は親鸞聖人。親鸞聖人のお念仏「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法する聞法道場である。10年前、750御遠忌の年でここ金相寺でも供養が行われた。当寺の近くには「北里病院」と「北里大学」、「県立相模原公園」、すぐ隣には「相模原沈殿池」がある。その一画に構えられた「寺号標」より入山すると境内正面奥にコンクリート造り、宝形屋根の「本堂」、右に「庫裏」がある。本堂前の手入れの行き届いた境内には樹木も植栽され「親鸞像」の他、置石が配され、秋には美しい紅葉で彩られ見応えがある寺域となる。今月の掲示板には「忙しいとは心を亡くすこと、もう一つは忘である。万人が忘れているもの、失っているものが今であると。大事なことは本来「いま、ここ、自分」である。本質を忘れずこなすことだけ追われてはだめである。阿弥陀様の訓えでもある」と。(2412)