新宿区高田馬場のJR、東京メトロ、西武鉄道の高田馬場駅の南東約350mの市街地に「新宿諏訪神社」鎮座する。創建は弘仁年中(810~820)小野篁朝臣が祭神の大国主命、事代主命、武御名方命を祀ったことが興りとされる。1200年の社歴を誇る名社・古社である。当時当社は奥羽街道の一部松原街道に面していたため「松原神社」と称していた。当社は源家(頼朝)社殿造営、徳川家が信濃国の諏訪神を勧請合祀したことや鷹狩り、手鷹を奉納と深い関りをもっている。また太田道灌も社殿再営に関わっている。更に歌人「在原業平夫婦」が道に迷いこの辺りで一夜を明かし再会したとの伝承があり「諏訪の森(恋の森)」と言われている。当社は古より眼病・諸病に霊験有りとする地下霊水が湧き出している。大きい鳥居を抜けると境内正面に昭和55年に、荘厳にして華麗なる「社殿」、社務所、宮神輿庫、神楽殿、手水舎(諏訪の霊泉)、塞神三柱の塔、明治天皇射的砲術天覧所阯、庚申塔、御嶽神社と稲荷神社の境内社がある。かつては付近一帯が当神社にちなみ諏訪町(すわちょう)と呼ばれていたが、住居表示による町名変更により、地名としては消滅した。現在では諏訪通りや諏訪町交差点などに名を残している。(1901)











