伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

海賊ジョリーの冒険2 海上都市エレニウム

2006-09-10 10:01:30 | 物語・ファンタジー・SF
 生まれながらに海面上を歩行できる超能力を持つ海賊の少女ジョリーが、育ての親の海賊をめぐる陰謀、暗黒の海・大渦潮から派遣される怪物たちの襲撃に巻き込まれ、同じ能力を持つ少年ムンクとともに冒険するファンタジーの第2巻。
 第2巻ではジョリーたちが、昔、大渦潮を封じ込め監視のために設けられた海上都市エレニウムにたどり着き、そこで「原初の父」の指導で新たに魔法や海中での遊泳・歩行を訓練して大渦潮との戦いに備えますが、ジョリーはムンクの変貌への違和感や人々の期待の重圧等から疑問を持ちます。育ての親の海賊の問題の展開や「水の機織り女」の「邪悪とは何か」との問いかけや原初の父らの正体をめぐり、混沌として来つつジョリーが大渦潮との戦いに向けて気持ちを整理したところで3巻に続くとなります。

 ファンタジーとして言うと、敵が「暗黒の海」とか「大渦潮」とかイメージしにくいのがちょっと難点。2巻に入り、ジョリー、キャプテンウォーカー、ソールダッドら荒くれ者(ジョリーとソールダッドは女性)の海賊キャラクターがちょっとおとなしめになるのも残念な感じがします。どちらかというと2巻は謎を深めるところで、3巻で大展開があるのでしょうけど。

 原書では2003年~2004年に3巻シリーズが発売済のものですから、日本語版を売り出すのに1巻を2005年12月に出して2巻が2006年8月発売、3巻の刊行時期未定というのは、読者としては不満があります。原書で完結してから翻訳するのなら同時発売か1~2ヵ月で次が出せるように準備してから発売してほしいと思います。


原題:Die Muschelmagier
カイ・マイヤー 訳:遠山明子
あすなろ書房 2006年8月25日発行 (原書は2004年)
コメント
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