伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

真相 イラク報道とBBC

2006-09-20 01:52:27 | ノンフィクション
 イラク戦争問題をめぐるブレア政権との対立の中でBBC会長を退任したグレッグ・ダイクの自伝。
 日本語版のサブタイトルからするとイラク戦争報道をめぐる内部事情が書かれていると期待しますが、400頁を超える分厚い本の中で、イラク戦争報道関係は第8章、第9章の120頁足らず。大部分は著者のイギリステレビ業界での経歴の話。しかも、自伝の例に漏れず著者が書きたいと思うことだけピックアップして書かれているので、話が戻ったり飛んだり、読者には不親切。

 せめてBBCに入る前のことは大幅に削って、BBCの中での愚痴も残していいけどくどいところはもう少し簡素にすれば、半分くらいの厚さの普通の量にできると思うのですが。
 テーマとしては悪くないけど、興味を持って読み続けるには厚すぎると思いました。


原題:GREG DYKE : INSIDE STORY
グレッグ・ダイク 訳:平野次郎
NHK出版 2006年6月30日発行 (原書は2004年)
コメント
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