消費者金融とヤミ金融の実情についての最近のレポートです。
消費者金融については執拗な取立とともに押し貸しとも言える多重債務者への追加貸付セールスを論じています。消費者金融が好む客層は低収入の長くつきあえる、つまり完済できずに高い金利を払い続けてくれる人達という分析は納得します。そういう人達に多額の貸付をすること自体が多重債務者・自己破産予備軍を作り、ヤミ金融への借入に追い立てているわけです。消費者金融の標準的な貸付金利では毎月の返済可能額が4万5000円の人は借入総額が200万円になると「永遠に完済できない」ことが明確に指摘されています。そういう人達に平気で総額200万円はおろか300万、400万と貸し付けているのが、今の消費者金融の実情というわけです。著者はそれを「悪魔的ビジネスモデル」と呼んでいます。
ヤミ金融については、債務者の女性を風俗店に沈めて売春させる「おんな市」の潜入レポート(123~133頁)が圧巻。いまだにそんなことがあるんですね。ビックリしました。
著者も論じているように、消費者金融が主張している、「上限金利を下げると借り手の多くはヤミ金融に流れる」というのはウソ。借り手がヤミ金融に借りざるを得なくなるのは、ほとんどの場合、消費者金融の高金利に返済ができなくなった末のこと。金利が低ければ、消費者金融が積極的にセールスして借金の額を増やさなければ、ヤミ金融からの借入に追い込まれる人はかなり減るはず。
そのあたりも含めて、「グレーゾーン金利」問題など最近の諸費者金融をめぐる問題がコンパクトにまとめられています。

須田慎一郎 ちくま新書 2006年9月10日発行
消費者金融については執拗な取立とともに押し貸しとも言える多重債務者への追加貸付セールスを論じています。消費者金融が好む客層は低収入の長くつきあえる、つまり完済できずに高い金利を払い続けてくれる人達という分析は納得します。そういう人達に多額の貸付をすること自体が多重債務者・自己破産予備軍を作り、ヤミ金融への借入に追い立てているわけです。消費者金融の標準的な貸付金利では毎月の返済可能額が4万5000円の人は借入総額が200万円になると「永遠に完済できない」ことが明確に指摘されています。そういう人達に平気で総額200万円はおろか300万、400万と貸し付けているのが、今の消費者金融の実情というわけです。著者はそれを「悪魔的ビジネスモデル」と呼んでいます。
ヤミ金融については、債務者の女性を風俗店に沈めて売春させる「おんな市」の潜入レポート(123~133頁)が圧巻。いまだにそんなことがあるんですね。ビックリしました。
著者も論じているように、消費者金融が主張している、「上限金利を下げると借り手の多くはヤミ金融に流れる」というのはウソ。借り手がヤミ金融に借りざるを得なくなるのは、ほとんどの場合、消費者金融の高金利に返済ができなくなった末のこと。金利が低ければ、消費者金融が積極的にセールスして借金の額を増やさなければ、ヤミ金融からの借入に追い込まれる人はかなり減るはず。
そのあたりも含めて、「グレーゾーン金利」問題など最近の諸費者金融をめぐる問題がコンパクトにまとめられています。

須田慎一郎 ちくま新書 2006年9月10日発行