最近のインドについて紹介した本です。
「悠久の大地」とか「貧しくとも目の輝きを持った人々」というパターン化された紹介への反発を、著者が強く持っていて、書かれている内容は、富裕層・中間層のアメリカナイズされた生活と、その反省を含んだ心の豊かさ願望と癒しを求める人々に忍び寄るファッショナブルなヒンドゥーナショナリズム、新興宗教・カルトも含めた宗教事情と最後に最近の政治・宗教の動きに限定されています。リッチな中間層のお友達に取材して書きましたって感じの部分が多いです。
なんか、バブル期とそれ以降の日本と通じるような話が多くて、インドも日本とあんまり変わらないのね、という読後感が著者の狙いなんでしょう。
でも、インドの大部分を占める貧困層をほぼ視野の外においた紹介を読んで、これが現代のインドかあ、なんて思えるほど素直な読者じゃないもんで。新興宗教も含めたヒンドゥー教系の動きの紹介は興味深く読みましたが、後はインドにもそういう人達もいるのね(まあ、日本もそうだけど)というところですね。
中島岳志 新潮社 2006年7月25日発行
朝日新聞が9月24日に書評掲載。「激変を遂げつつあるインドの現状を知るには、格好の一冊と言ってよい。」ですって。ふ~~~ん。
「悠久の大地」とか「貧しくとも目の輝きを持った人々」というパターン化された紹介への反発を、著者が強く持っていて、書かれている内容は、富裕層・中間層のアメリカナイズされた生活と、その反省を含んだ心の豊かさ願望と癒しを求める人々に忍び寄るファッショナブルなヒンドゥーナショナリズム、新興宗教・カルトも含めた宗教事情と最後に最近の政治・宗教の動きに限定されています。リッチな中間層のお友達に取材して書きましたって感じの部分が多いです。
なんか、バブル期とそれ以降の日本と通じるような話が多くて、インドも日本とあんまり変わらないのね、という読後感が著者の狙いなんでしょう。
でも、インドの大部分を占める貧困層をほぼ視野の外においた紹介を読んで、これが現代のインドかあ、なんて思えるほど素直な読者じゃないもんで。新興宗教も含めたヒンドゥー教系の動きの紹介は興味深く読みましたが、後はインドにもそういう人達もいるのね(まあ、日本もそうだけど)というところですね。
中島岳志 新潮社 2006年7月25日発行
朝日新聞が9月24日に書評掲載。「激変を遂げつつあるインドの現状を知るには、格好の一冊と言ってよい。」ですって。ふ~~~ん。