伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

人口減少パニック

2006-09-27 01:47:11 | ノンフィクション
 人口減少問題を切り口にして、外国人エリートの争奪や外国人労働者の受け入れ問題、出産・子育て、高齢者のクォリティ・オブ・ライフや生き甲斐、自治体の過疎対策等を広く浅く紹介した本。
 後半は共同通信が配信した記事そのままのようで、連載記事で読めば読む日が違うから気にならない話のズレが、連載を同じ章にそのままつなげているために気になります。1つの読み物にするなら文章は少し編集する手間をかけてほしい。
 そして広くは人口問題でくくっているけど扱っている問題は様々で、やはり1つの読み物としては統一性が感じにくくなっています。
 それを補うのに前半をつけたのでしょうけど、これがまたいくつかのことを通り一遍に書いていてしっかりした芯になっていないように思えます。

 人口減少がいろいろなことに関わり影響していくのだなあということは感じられるでしょうけど、1つの読み物として読むにはまとまりや哲学を感じにくいと思いました。


高橋乗宣 PHP研究所 2006年8月3日発行
コメント
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