高齢になった親との関係、自宅で暮らし続けてもらうか同居を求めるか老人ホームに入ってもらうか等を決めるときに考えるべきことなどをまとめた本。
年をとることで5感が鈍り、そのために感じ方・受け止め方が変わり、そのギャップに双方が苛立ち気味になること、そこで相手はどう感じているのか、変化や動揺を受け入れることなどが説明されています。
同居などを決めるときには一時の罪悪感で決めてはいけないこと、施設への入居を決めるときには施設長の意見や一時の罪悪感、親の憤慨する様子に振り回されないようにすべきことなど、一歩引いて冷静になることが必要と語られています。あらゆる問題に当てはまるとも言えますが、必要なアドヴァイスです。
問題のある人というのはたいてい自分で自分のめんどうを見きれないものですし、他人から「そんなことをするのはやめてほしい」と頼まれても、やめられないものなのです、そういう人を口で言い負かしても意味がありません、できるかぎり穏やかな気持ちで自分が責任を持ってできることとお互いに期待しても仕方がないこととを見きわめるように心がけてください(190頁)というのは、いろいろな意味でいろいろな場面で考えさせられるアドヴァイスです。なかなか実行するのは大変ですが。
原題:Your Aging Parents : Reflections for Caregivers
アール・A・グロルマン、シャロン・H・グロルマン 訳:松田敬一
春秋社 2008年5月25日発行 (原書は1997年)
年をとることで5感が鈍り、そのために感じ方・受け止め方が変わり、そのギャップに双方が苛立ち気味になること、そこで相手はどう感じているのか、変化や動揺を受け入れることなどが説明されています。
同居などを決めるときには一時の罪悪感で決めてはいけないこと、施設への入居を決めるときには施設長の意見や一時の罪悪感、親の憤慨する様子に振り回されないようにすべきことなど、一歩引いて冷静になることが必要と語られています。あらゆる問題に当てはまるとも言えますが、必要なアドヴァイスです。
問題のある人というのはたいてい自分で自分のめんどうを見きれないものですし、他人から「そんなことをするのはやめてほしい」と頼まれても、やめられないものなのです、そういう人を口で言い負かしても意味がありません、できるかぎり穏やかな気持ちで自分が責任を持ってできることとお互いに期待しても仕方がないこととを見きわめるように心がけてください(190頁)というのは、いろいろな意味でいろいろな場面で考えさせられるアドヴァイスです。なかなか実行するのは大変ですが。
原題:Your Aging Parents : Reflections for Caregivers
アール・A・グロルマン、シャロン・H・グロルマン 訳:松田敬一
春秋社 2008年5月25日発行 (原書は1997年)