マンションの管理人だがすぐクビになってマンションを渡り歩いている父親と2人暮らしの12歳の少女オリビアが、死んだ兄の霊や有名な霊媒師、ひょんなことから知り合った昔王女だった老女らとともに、マンションの不思議に取り組むというパターンのファンタジー。
オリビアは片足はこの世に立ちもう片足はあの世に突っ込んでいる「世またぎ」で霊と交信することができるが、本人はそのことを知らなかったという設定。強気の性格のオリビアと、気弱で優しく料理好きの父親の関係がほほえましい。
マンションにはいろいろ不思議な人物と不思議な世界が広がっていて、その世界の不思議な雰囲気でなんとなく読ませている感じがします。1巻の「西95丁目のゴースト」では床や家具を透明化して階下の住人を透視する老女とそのガラス細工のような透明な部屋、ホラ貝で人を操ってついにはトカゲに変身させる老女とジャングルのような部屋などが登場します。むしろ、こういう人物の怪しげな魅力の方が、「霊媒師」がらみの死んだことを自覚していない男の子の幽霊や兄の霊より存在感がありますし、事件も解決したのやらという感じですし。2巻の「真夜中の秘密学校」では、より霊の存在が大きくなってオリビアの能力も注目されますが、こちらもマンションの中のラグーンとその怪しげな住人の存在感が大きいし。
マンションの中にジャングルがあったりラグーンがあったりとなると、魔法の話になりそうなんですが、魔法使いは出てきません。そのあたりの世界観というか設定が気に入るかにかかっているお話ですね。
1巻原題:OLIVIA KIDNEY
2巻原題:OLIVIA KIDNEY AND THE EXIT ACADEMY
エレン・ポッター 訳:海後礼子
主婦の友社
1巻:2007年10月20日発行 (原書は2003年)
2巻:2008年1月31日発行 (原書は2005年)
オリビアは片足はこの世に立ちもう片足はあの世に突っ込んでいる「世またぎ」で霊と交信することができるが、本人はそのことを知らなかったという設定。強気の性格のオリビアと、気弱で優しく料理好きの父親の関係がほほえましい。
マンションにはいろいろ不思議な人物と不思議な世界が広がっていて、その世界の不思議な雰囲気でなんとなく読ませている感じがします。1巻の「西95丁目のゴースト」では床や家具を透明化して階下の住人を透視する老女とそのガラス細工のような透明な部屋、ホラ貝で人を操ってついにはトカゲに変身させる老女とジャングルのような部屋などが登場します。むしろ、こういう人物の怪しげな魅力の方が、「霊媒師」がらみの死んだことを自覚していない男の子の幽霊や兄の霊より存在感がありますし、事件も解決したのやらという感じですし。2巻の「真夜中の秘密学校」では、より霊の存在が大きくなってオリビアの能力も注目されますが、こちらもマンションの中のラグーンとその怪しげな住人の存在感が大きいし。
マンションの中にジャングルがあったりラグーンがあったりとなると、魔法の話になりそうなんですが、魔法使いは出てきません。そのあたりの世界観というか設定が気に入るかにかかっているお話ですね。
1巻原題:OLIVIA KIDNEY
2巻原題:OLIVIA KIDNEY AND THE EXIT ACADEMY
エレン・ポッター 訳:海後礼子
主婦の友社
1巻:2007年10月20日発行 (原書は2003年)
2巻:2008年1月31日発行 (原書は2005年)