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伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

目からウロコ マンション管理のトリセツ [改訂版]

2022-09-11 22:31:32 | 実用書・ビジネス書
 マンション管理業界では標準管理契約書を多少リメイクしているだけなので管理業務のサービスはどこの管理業者でも大して変わらない、大手の方が人件費が高いだけ、そしてマンション管理業務自体はさほど儲からないので管理会社は大規模修繕工事を自ら請け負うことで儲けており、マンション住人・管理組合はする必要もない大規模修繕・計画修繕を管理会社のいいなりで高い工事代金を払ってやらされている、もっと法令や業界の実情を勉強すればコストを下げてよりよい管理・マンションライフを送ることができるのに…というようなことを述べる本。
 タイトルからは、もっと実務的な解説を期待しましたが、どちらかというと少しだけ断片的に書かれている著者がマンション管理士となりNPO法人(マンション管理者協会)を立ち上げて管理会社と戦い失敗し敗れた経験談の方が読みでがあるかも。もっともそこはあまり詳しくないので、読み物としてはそちらのエピソードを深めてくれた方がよかったかなと思いました。
 管理会社への批判はよくわかるのですが、他方でではどうすればいいのかというと、著者が代表のNPO法人ではこうしている、こちらにお任せあれと言われると、実際にそれが良心的にやられているのかもしれませんが、どこかセールスの匂いを感じてしまいます。


増永久仁郎 幻冬舎メディアコンサルティング 2022年6月29日発行(初版は2020年1月:幻冬舎ルネッサンス新書)
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ありのままの自分に気づけばうまくいく 夫婦と家族の「心の傷」の癒し方

2022-09-11 00:12:18 | 実用書・ビジネス書
 臨床心理士である著者が、夫婦のコミュニケーションの問題解決について論じ説明した本。
 タイトルは一世を風靡した『アナと雪の女王』の Let it go よりは、著者の、夫婦間の相手の真意や状況についての誤解/無理解からの悪循環を断ち切るために、まず相手を変えるというのは無理なので自分が変わろう、その一つのバリュエーションとして素直な自分を知り、それを見せようというあたりによるものかと思います。
 男は弱音を吐けず、また問題は対話によってではなく能力で解決するものと信じているので悩みを相談しない(66~67ページ)、子どもは親が幸せになることをいつも願っており夫婦間に問題があるときに子どもが問題行動を起こすとそれで夫婦が一致団結してそれを解決しようとするので子どもは問題を起こすことで両親の危機を救おうと無意識に目論んでいる(70~71ページ等)、心の傷を癒やそうとするのではなく心の傷も含めて相手を受容することが大事(130~132ページ)など、一概にそう言えるかに少し疑問を残しつつも、そういうものかもと思います。
 とりあえず変えられる方から変えていく(167~168ページ)という著者のアプローチは、一面で大丈夫かなとも思いますが、それが実践というものともいえます。
 ストッキング・フェチで、ずっと妻にストッキングをはいて欲しいと思いつつ言えなかった夫の話(192ページ)。微笑ましいというべきか、身につまされるというべきか…


石川裕理 地道出版 2021年6月22日発行
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