パソコン雑誌の走りの「月刊アスキー」等を創刊したアスキーの創業者にしてアスキー・マイクロソフト社長だった著者が、パソコン黎明期にさまざまなパソコンをプロデュースしていった輝かしい経験の自慢話と、その後手を広げすぎて大赤字を出し銀行や出資者からリストラの指示を受けて再建に四苦八苦しながらも失敗や部下の造反等で結局は会社を追われた経緯についての恨み言等を書き連ねた本。
前半の不眠不休・即断即決で作りたいもの、ネットワーク化された高性能で低価格のコンピュータ作りを目指して、やりたいことを次々と実現していく話が、まぁ実際にはその頃も独裁者として周囲の労働者を抑圧していたのだろうけれども、読んでいて爽快感があります。これが、後半では裏切られた相手への不満・うらみと、それ以上に救済してくれた出資者等に対しての媚び・ヨイショぶりが目につき、経営者というのはそういうもの、そうでないとやっていけないところがあるとは思いますが、卑屈感に満ちていて息苦しくなります。前半があるだけに、後半を読むと、栄枯盛衰・諸行無常を感じるところが読みどころ、なんでしょうかねぇ…
西和彦 ダイヤモンド社 2020年9月8日発行
前半の不眠不休・即断即決で作りたいもの、ネットワーク化された高性能で低価格のコンピュータ作りを目指して、やりたいことを次々と実現していく話が、まぁ実際にはその頃も独裁者として周囲の労働者を抑圧していたのだろうけれども、読んでいて爽快感があります。これが、後半では裏切られた相手への不満・うらみと、それ以上に救済してくれた出資者等に対しての媚び・ヨイショぶりが目につき、経営者というのはそういうもの、そうでないとやっていけないところがあるとは思いますが、卑屈感に満ちていて息苦しくなります。前半があるだけに、後半を読むと、栄枯盛衰・諸行無常を感じるところが読みどころ、なんでしょうかねぇ…
西和彦 ダイヤモンド社 2020年9月8日発行