中学と高校で学ぶ理科(生物、化学、物理、地学)の重要項目を1冊に凝縮したという本。
生物、化学、物理、地学を各11~12項目見開き2ページ(それも半分はイラスト!)の分量で概説しようという意欲的な(ふつうに考えれば無謀な)企画です。これだけわかればいいんだ!と、そうか、それでいいんだと感激できればいいんですが、う~ん、どうだろう…
動物の分類の項目(5ページ)で、「脊椎動物は、五つに分類される」という見出しと「『恒温動物』は、体温がほぼ一定」という見出しがあるのですが、恒温動物の体温が一定だということは最初の項目(脊椎動物は、五つに分類される)の中に書かれていて、後半の『恒温動物』は体温がほぼ一定の項目には、恒温動物のことは書かれていません。この部分の中身に合わせたら見出しは「無脊椎動物には、昆虫や甲殻類などが含まれる」の方がいいと思います。見出しを書く人と本文を書く人の連携がうまくいっていないのか、ちょっと気になりました。
また、79ページの吸盤がくっつく仕組みのイラスト、左側(中央と言うべきか)の吸盤の形状はミスリーディングに思えます。やはり右側がフラットな絵(曲面側が気体分子に押されている絵)にすべきでしょう。
武村政春、今井泉、和田純夫、縣秀彦監修 ニュートンプレス 2022年8月15日発行
生物、化学、物理、地学を各11~12項目見開き2ページ(それも半分はイラスト!)の分量で概説しようという意欲的な(ふつうに考えれば無謀な)企画です。これだけわかればいいんだ!と、そうか、それでいいんだと感激できればいいんですが、う~ん、どうだろう…
動物の分類の項目(5ページ)で、「脊椎動物は、五つに分類される」という見出しと「『恒温動物』は、体温がほぼ一定」という見出しがあるのですが、恒温動物の体温が一定だということは最初の項目(脊椎動物は、五つに分類される)の中に書かれていて、後半の『恒温動物』は体温がほぼ一定の項目には、恒温動物のことは書かれていません。この部分の中身に合わせたら見出しは「無脊椎動物には、昆虫や甲殻類などが含まれる」の方がいいと思います。見出しを書く人と本文を書く人の連携がうまくいっていないのか、ちょっと気になりました。
また、79ページの吸盤がくっつく仕組みのイラスト、左側(中央と言うべきか)の吸盤の形状はミスリーディングに思えます。やはり右側がフラットな絵(曲面側が気体分子に押されている絵)にすべきでしょう。
武村政春、今井泉、和田純夫、縣秀彦監修 ニュートンプレス 2022年8月15日発行