伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

寝ても覚めてもアザラシ救助隊

2022-09-06 21:23:36 | ノンフィクション
 子どもの頃からアザラシに夢中で、日本で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」(紋別市)の飼育員となって10年の著者が、アザラシの飼育と保護の経験を語った本。
 子どもの頃からアザラシ一筋の著者がやりたい仕事に就く、夢を叶える物語としても読めますが、やはりこの本は基本的にはアザラシに癒やされる人向けです(私も、水族館等でアザラシをボーッと眺めているのが好きなもので…)。
 とっかりセンター(とっかりは、アザラシのアイヌ語だそうです)ではゴマフアザラシが多くなりすぎてオスとメスでプールを分けているけれども、そうするとオス同士、メス同士の恋が始まる、なぜかオス同士では相思相愛のペアが多いがメス同士ではほとんどの個体が片思いだとか(162~163ページ)。ワモンアザラシのペアは、オスがメスの尻に敷かれることによってうまくいくようになっているのではないかと思う(168ページ)など、たまに眺めているだけではうかがい知れないアザラシ事情が興味深い本です。


岡崎雅子 実業之日本社 2022年6月10日発行
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