ペンギンの生態についての解説書。
ペンギンは羽毛が短く硬く先が尖っていて互いにしっかり絡みあっていることで皮膚と羽毛の間に空気の層を確保して、それが断熱材の役割を果たす故に冷たい海中で過ごせるのだそうです(47~48ページ)。羽毛が摩耗するため一定の期間が経つと全身の換毛をするけれどもすっかり生え替わるまで海には入れず、したがって餌が食べられず、急激なダイエットをする羽目になるのだとか(50~51ページ)。
多くのペンギンは渡りをし、通常オスがメスよりも2~3日早くコロニーに到着して巣の場所争いをし、捕食者による攻撃や風雨による被害をうまく防ぐことができる優良立地を確保したオスがメスに好まれ、また巣で卵を温め続ける絶食期間に耐えられる太ったオスが好まれるといいます(94~102ページ)。
ペンギンは交尾の際、オスがメスの背中でバランスを取るのが容易ではないため、途中でずり落ちることが多く、著者が観察したところでは、オスが交尾を試みたうち3分の1が未遂に終わり、3分の1は的を外し(精液をそこらじゅうにまき散らす (>_<) )、的中するのはたった3分の1だったというのです(125~126ページ)。
う~ん、やっぱり、ペンギンはつらい、かも。
原題:THE PLIGHT OF THE PENGUIN
ロイド・スペンサー・デイヴィス 訳:上田一生、沼田美穂子
青土社 2022年8月10日発行(原書は2001年)
ペンギンは羽毛が短く硬く先が尖っていて互いにしっかり絡みあっていることで皮膚と羽毛の間に空気の層を確保して、それが断熱材の役割を果たす故に冷たい海中で過ごせるのだそうです(47~48ページ)。羽毛が摩耗するため一定の期間が経つと全身の換毛をするけれどもすっかり生え替わるまで海には入れず、したがって餌が食べられず、急激なダイエットをする羽目になるのだとか(50~51ページ)。
多くのペンギンは渡りをし、通常オスがメスよりも2~3日早くコロニーに到着して巣の場所争いをし、捕食者による攻撃や風雨による被害をうまく防ぐことができる優良立地を確保したオスがメスに好まれ、また巣で卵を温め続ける絶食期間に耐えられる太ったオスが好まれるといいます(94~102ページ)。
ペンギンは交尾の際、オスがメスの背中でバランスを取るのが容易ではないため、途中でずり落ちることが多く、著者が観察したところでは、オスが交尾を試みたうち3分の1が未遂に終わり、3分の1は的を外し(精液をそこらじゅうにまき散らす (>_<) )、的中するのはたった3分の1だったというのです(125~126ページ)。
う~ん、やっぱり、ペンギンはつらい、かも。
原題:THE PLIGHT OF THE PENGUIN
ロイド・スペンサー・デイヴィス 訳:上田一生、沼田美穂子
青土社 2022年8月10日発行(原書は2001年)