食後うつらうつらしていたら、すっかり寝込んでしまっていた。実に気持ちよく‥。もう朝かと思って慌てて起きたら、まだ24時になっていなかった。最近時々酔うとこのようなことになる。
このような時は、これから朝までが長い。布団に入っても、簡単には眠れない。本を読んでも頭に入らない。パソコンの前にいても集中して何かできるわげてもない。中途半端な感じである。
こういうときは何をしたらいいのだろうか。
何となく気分はブラームスのピアノ曲でも聞きたいような‥。ということで、ブラームスの初期のピアノ曲を漁ってみることにした。

選んだのはこの間から聞いているペーター・レーゼルのピアノソロ全集の第1巻からピアノソナタ第1番(作品1)と第2番(作品2)。スケルツォ(作品4)
和田真由子という方の解説がネットで出ていた。
・ピアノソナタ第1番
「この曲の手書きのスコアには、「ソナタ第4番」という書き込みがあり、ブラームスの最初のソナタではない。出版の都合がおもな原因で、作品1となったが、実際は、作品3やソナタや作品4のスケルツォよりあとに作曲されたものである。
第1、2楽章は1852年4月に、3、4楽章は1853年春にそれぞれハンブルクで作曲された。
このソナタは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ヴァルトシュタイン」と「ハンマークラヴィーア」からの影響が顕著にあらわれている。しかしその一方で、当時流行の表題的な傾向とも無縁ではない。のちのブラームスのピアノ音楽の特徴となる、ダイナミックな動きや広い音域の活用なども認められる。若きブラームスのあふれんばかりの情熱が注ぎ込まれた大作であり、ブラームス自身もこのソナタに自信をもっていたようである。」
・ピアノソナタ第2番
「第1曲のソナタより以前の、1852年11月にハンブルクで完成された作品。ブラームスが19歳のときにかかれたもので、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンからの影響が濃くみられる。表現内容の振幅が激しく、劇的であり、また感傷味を秘めている、若きブラームスの意欲作である。作品1と同じく、古典派的でありながら、新ロマン主義への接近も感じさせる。」
・スケルツォ
「ブラームスが18歳のときに作曲した、唯一の独立したスケルツォである。ちょうど彼が作曲活動に力をいれはじめた頃の、初期のピアノ作品。1851年8月ハンブルクで完成、1854年2月に出版された。ブラームス生前に出版された作品のなかでは、記念すべき第一作目にあたる。ブラームスはシューマンを訪問する前に、ヴァイマルのリストのもとを訪れていて、そのときに持参した自作の曲の楽譜のなかにこのスケルツォも含まれていた。リストが、その自筆譜を、初見で演奏して、ブラームスを感嘆させたというエピソードが知られている。
この曲の第一主題は、ショパンの『スケルツォ第一番』の主題にかなり似ており、このことはリストからも、指摘された。‥また、この曲はハインリヒ・マルシュナーのオペラ《ハンス・ハイリング》の序曲からの引用も指摘されている。」
この間までは晩年のブラームスのピアノ曲だが、これはブラームスの作曲家としての出発点の曲になる。それを知って聞くと若く溌剌とした曲に聞こえる。このような知識がなければわからないが‥。
確かに溌剌として伸び伸びとした曲想だと感じる。夜中に音量を出来るだけ絞って聞くにはふさわしくないかもしれなかった。夜中に聴くよりは、日のあるうちに聴いた方が良かったかもしれない。
ピアノソナタ第2番の第二楽章が本日にピッタリの曲想。これは繰り返し聞いてみよう。
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このような時は、これから朝までが長い。布団に入っても、簡単には眠れない。本を読んでも頭に入らない。パソコンの前にいても集中して何かできるわげてもない。中途半端な感じである。
こういうときは何をしたらいいのだろうか。
何となく気分はブラームスのピアノ曲でも聞きたいような‥。ということで、ブラームスの初期のピアノ曲を漁ってみることにした。

選んだのはこの間から聞いているペーター・レーゼルのピアノソロ全集の第1巻からピアノソナタ第1番(作品1)と第2番(作品2)。スケルツォ(作品4)
和田真由子という方の解説がネットで出ていた。
・ピアノソナタ第1番
「この曲の手書きのスコアには、「ソナタ第4番」という書き込みがあり、ブラームスの最初のソナタではない。出版の都合がおもな原因で、作品1となったが、実際は、作品3やソナタや作品4のスケルツォよりあとに作曲されたものである。
第1、2楽章は1852年4月に、3、4楽章は1853年春にそれぞれハンブルクで作曲された。
このソナタは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ヴァルトシュタイン」と「ハンマークラヴィーア」からの影響が顕著にあらわれている。しかしその一方で、当時流行の表題的な傾向とも無縁ではない。のちのブラームスのピアノ音楽の特徴となる、ダイナミックな動きや広い音域の活用なども認められる。若きブラームスのあふれんばかりの情熱が注ぎ込まれた大作であり、ブラームス自身もこのソナタに自信をもっていたようである。」
・ピアノソナタ第2番
「第1曲のソナタより以前の、1852年11月にハンブルクで完成された作品。ブラームスが19歳のときにかかれたもので、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンからの影響が濃くみられる。表現内容の振幅が激しく、劇的であり、また感傷味を秘めている、若きブラームスの意欲作である。作品1と同じく、古典派的でありながら、新ロマン主義への接近も感じさせる。」
・スケルツォ
「ブラームスが18歳のときに作曲した、唯一の独立したスケルツォである。ちょうど彼が作曲活動に力をいれはじめた頃の、初期のピアノ作品。1851年8月ハンブルクで完成、1854年2月に出版された。ブラームス生前に出版された作品のなかでは、記念すべき第一作目にあたる。ブラームスはシューマンを訪問する前に、ヴァイマルのリストのもとを訪れていて、そのときに持参した自作の曲の楽譜のなかにこのスケルツォも含まれていた。リストが、その自筆譜を、初見で演奏して、ブラームスを感嘆させたというエピソードが知られている。
この曲の第一主題は、ショパンの『スケルツォ第一番』の主題にかなり似ており、このことはリストからも、指摘された。‥また、この曲はハインリヒ・マルシュナーのオペラ《ハンス・ハイリング》の序曲からの引用も指摘されている。」
この間までは晩年のブラームスのピアノ曲だが、これはブラームスの作曲家としての出発点の曲になる。それを知って聞くと若く溌剌とした曲に聞こえる。このような知識がなければわからないが‥。
確かに溌剌として伸び伸びとした曲想だと感じる。夜中に音量を出来るだけ絞って聞くにはふさわしくないかもしれなかった。夜中に聴くよりは、日のあるうちに聴いた方が良かったかもしれない。
ピアノソナタ第2番の第二楽章が本日にピッタリの曲想。これは繰り返し聞いてみよう。
