Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

またもお酒「南部初雪」‥誘惑に負けて‥

2014年05月11日 21時24分07秒 | 料理関連&お酒
 本日は妻のお供で日本橋まで出向いた。何でも新しい商業施設が出来たので見てみたいということと、その傍に島根県のアンテナショップを訪れてみたいとのことであった。
 わたしはそのすぐそばにある三井記念美術館を可能ならのぞいてみたい、ならびに隠岐・三瓶山・石見銀山めぐりの資料を手に入れたい、との願望を持っていたのでとりあえず賛同して同行した。
 商業施設というのは、コレド室町1~3、コレド日本橋、日本橋三井タワーという5つのビルのことであった。
 新橋駅から銀座線に乗り換え、三越前駅で下車。コレド室町1~3の一階をとりあえず巡ってみたがどれも大変な人混みであった。このようなところは私だけでなく妻も近寄らない・長居しない主義なので早々に退散。島根県の物産館を探した。さいわい歩道でチョイとキョロキョロしたらすぐそばに見つけることができた。そういえば以前に三井記念美術館を私が訪れたときにちょっと立ち寄ったところであった。頭の片隅に入っていて、その時の記憶が微かに残っていた。

 そこで、旅行用の各自治体や観光協会が発行するパンフレットを置いてあるコーナーで、隠岐・三瓶山・石見銀山周辺のものを手当たり次第にリュックに詰め込んだ。そして陶器や漆工芸の展示品を見て、何とか安いぐい呑みを手に入れたいと思ったが、1000円前後の値段で手ごろなものが無かった。八雲塗という漆塗りのぐい呑みが気に入ったのだが、ひとつ3500円余というのでは到底無理。しかしとてもいいデザイン・柄であった。
 あきらめて、せめて今晩のおかずになるものはないかと物色していたら、冷凍の干物を売っていてどのパックにも「どんちっち」という表示が出ていた。よくわからなかったが、安価なトビウオとアジの干物を購入した。
 帰宅後ネットで検索したところ、「どんちっち」とは、島根県石見地方の「石見神楽」の囃子(はやし)を表現する幼児言葉のこととのこと。そして浜田市が浜田産のあじ、のどぐろ、かれいの3種の魚につけたブランド名のことのようだ。

 そしていよいよ「超絶技巧!明治工芸の粋-村田コレクション一挙公開」展をしている三井記念美術館前まで妻を引っ張って行ったのだが、入場料大人1人1300円ということであっさり却下の運命となってしまった。

 次に妻の要請は東銀座駅前の「いわて銀河プラザ」へ。銀座線で銀座駅までもどり新装なった歌舞伎座を見ながら、その目の前の「いわて銀河プラザ」へ。ところがその前にあったはずの仙台に本店のある「七十七銀行東京支店」の入っていたビルが解体されて無くなっている。かつて妻の両親の預金がこの銀行にあり(もっとも今は口座はすでに無くなっているのだが)、後見人として幾度かここを訪れた妻はかなりのショックを受けたようで、工事現場に足を運んだ。するとビルの建て替えということで現在は近くに仮店舗があり、来年夏までには再建されることが記載されていた。
 しかもビルの名称からすると七十七銀行の自社ビルということもわかった。このような一等地に土地とビルを所有しているというのはすごいと感心しきりの妻であった。

   

 一安心して、岩手の物産館で海産物を中心にいくつか購入。私は誘惑に駆られて、また三井記念美術館に入らなかったことを口実に、日本酒を一本せしめることができた。我ながらまるで駄々っ子である。
 購入したのは「南部初雪」という初めての銘柄。活性原酒ということで、蓋を開けようとすると発泡性で溢れそうになるのをだましだまし静かにこぼれないように開けるのが楽しみである。確かにこれは美味しい。

   

 同時になつかしい氷頭膾(ひずなます)を見つけて購入した。特に岩手特産ということではないが、やはり東北・北海道のものである。
 本日はアジの味醂干しを焼いたので、この氷頭膾は明日にお預けとなってしまった。

 池袋の宮城ふるさとプラザとここは交互にいくども訪れている。先月からはようやくに、福島県八重洲観光交流館が東京駅の八重洲南口にオープンになっている。
 当面はこの3館を交互に訪れたいと思っている。むろん私の目当てはお酒とツマミである。



人気ブログランキングへ

本日のお酒「壱岐の華」

2014年05月11日 11時02分08秒 | 料理関連&お酒
   

 昨日購入したのは、「壱岐の華酒造」の「昭和仕込」と銘打っている懐かしい壱岐の焼酎。昭和20年代まで島内で栽培されていた「たばる麦」を復活し、当時に近い製法で仕込んだ、ということになっている。
 壱岐を訪れてもう11か月もたってしまった。その時訪れた醸造元はここではないが、島内では7つの蔵元が競って焼酎を造っていた。島内のいたるところに7つの銘柄の大きな看板があった。夜になって居酒屋で選択するのが楽しみでもあったが、全部を飲むことができないもどかしさも同時に抱いた。
 日本でお酒で地理的表示の産地に指定されたのは沖縄の「泡盛」、熊本の「球磨焼酎」とこの壱岐の「壱岐焼酎」だけと聞いている。

 この酒造会社のホームページでは「壱岐焼酎と他の地域の麦焼酎と最も異なる点は、仕込みで麦麹ではなく米麹を使用することです。麦麹で仕込むのに比べて甘みと厚みのある味わいが生まれます。壱岐焼酎は発祥当時から「米麹:麦=1:2」という割合を厳格に守り続けることで、壱岐の華等の壱岐焼酎の品質を守り続けています」と記載されている。
 さらに「米は麦に比べて高価ですが、麹にした時にデンプン価によって焼酎に甘みを含ませ、味にふくらみを持たせます。麦麹を使用した麦焼酎がライトですっきりと軽快さがウリなのに対して、壱岐の麦焼酎は素材の旨みを引き出した味わい深い焼酎といえるでしょう。」
 「地下50~150Mには玄武岩層の水脈があり、降雨が厚い地層によってろ過され、巨大で深い天然の地下貯水槽に貯えられています。カルシウム・マグネシウム・クロールなどのミネラル分を多く含んでおりますが、酒造りに好ましくない鉄分はほとんど含まれておりません。」
 と表示されている。

 実際に飲み比べて味がわかるほどの繊細な味覚を、私は持ち合わせていないが、このような記載を読むのはとても好きである。読んでその気になれば、そのような味わいに感じられれば、それで幸福なのである。



人気ブログランキングへ