Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

暮の秋

2018年11月06日 23時18分34秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 明日は朝から所用で出かける。朝、8時前に起きることが出来るか、心もとない。そのためには1時過ぎには布団に入りたいのだが‥。最近は2時半近くに布団に入っている。そしてなかなか寝付けない。
 風呂から出て体があたたかいうちに布団に入ったほうが、寝つきがスムーズと思うのだが、思うようにはならない。
 小刻みに睡眠時間を分けるよりも、1回にまとめて寝た方が体にも脳にもいいと聞いている。自覚的に眠りにつきたい。

★次の間に人のぬくみや暮の秋       山上樹実雄
★冬隣り灯らぬ部屋の時計鳴る       田中千鶴子
o

 暮の秋、とは秋の果てようとする時期をいう。秋の暮は夕方、
 さて、明日は立冬、暦の上で冬の始まりである。

「セザンヌ物語」から《サント・ヴィクトワール》

2018年11月06日 21時06分38秒 | 読書




 「セザンヌ物語」(吉田秀和)のはしがきと全15節からなる。本書の核心部分にあたる最後の3つの節、その始めの節である「《シャトー・ノワール》と《サント・ヴィクトワール》」を詠み終わり、次の「人物画」へ進んでいる。

「セザンヌは、現実にあるものの姿を手掛かりとし、自然に忠実に服従しながら、自然を支配する方法を獲得することによって抽象的な美の構造を獲得したのである。《5人の浴女》は‥あくまで自然の法則に従いながら、自然の姿を、単純な視方から解放して、組み換え直した作品である。彼のは、抽象画でありながら、それを通して自然(現実)の姿をみるものの目に浮かび上がらせる。この点でピカソ(特にキュビスムのピカソ)はセザンヌの逆をゆく‥」
「セザンヌでは、自然にあくまでも忠節を誓い、自然の知覚と観察から手に入れたものを、土台にしながら、自分の感覚を、画面を通じて、出現させるのである。」
「この絵(《サント・ヴィクトワール》)の中に自分が見、そこから感じたものを、一つのまとまった、はっきりしたものに要約するのは、ほとんど不可能なくらい難しいのである。‥この絵には、無限に多くがあって、わたくしに要約を許さない。‥要約を許さない、遠くと近くの奥行き、右と左の拡がりの作り出す無限の空間の持つ豊穣な荘重さ、不動にして、しかも硬直とは正反対の、動にみちみちた宇宙の森厳なたたずまい‥‥を想像するのである。」


 前半は論理的にも分かりにくい。後半も過剰な表現で分かりにくい。少なくともこの優れた《サント・ヴィクトワール》という作品と実際の風景を前にして、作者は言葉と論理を失っているように思える。



衝動買いは「フェルメール」と「若冲」

2018年11月06日 16時31分48秒 | 読書
 昨日、衝動買いをした本は次の2冊。
・「フェルメール 作品と生涯」(小林頼子、角川ソフィア文庫)
・「若冲」(狩野博幸、角川ソフィア文庫)

 角川ソフィア文庫には他に、「琳派」と「北斎」があるが、棚にはなかった。「フェルメール」は私はこれまであまり注目してこなかった。この文庫には全作品のカラー写真がおさめられて解説があるとのこと。フェルメールの鑑賞のための入門書として購入してみた。
 「若冲」は図録やいくつかの本を読んだことはある。新しい観点が得られれば幸いである。

 「琳派」は次回購入してみたい。



秋しぐれ

2018年11月06日 10時58分44秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★秋しぐれ塀をぬらしてやみにけり    久保田万太郎
★秋時雨農継ぐ子なきこと嘆く      西田美季
★秋しぐれ煮物しづかに音立てる     三谷いちろ


 昨日は雨がそれなりに降ったようだ。しかし降ったのは病院で待っていた時間、本郷台駅まで京浜東北線に乗っていた時間、講座を聴いていた時間、ならびに横浜駅で書店を覗いている時間であった。
 いづれも止んだ後、道路に足を踏み出してから気がついた。ラッキーだったようだ。傘を持たずに家を出ていた。道路上は水たまりが出来ていて、傘をさして歩いている人も見かけた。降った後は空が少し明るかった。
 秋の雨というよりも、降ったり止んだりということで、時雨という方が相応しい。だが、湿度はとても高かったように思う。ブレザーを着ていたのだが、湿度が高く汗ばんで不快であった。布地のベストの方がよかった。

 秋の雨とも時雨ともイメージの違う。歳時記には「秋時雨」という季語が載っている。恥ずかしながら、本日初めて知った。ひとしきり降った後短時間でやみ、雲の間からひがさすこともある。このイメージだろうか。

 本日もそのような天気であろうか。雨に供えて傘、そしてベストで出かける。昨日よりも雲は厚く、長く降るようでもある。
 難しい天気である。