Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「漢字の成り立ち」 その4

2022年03月25日 22時02分54秒 | 読書

 本日は「漢字の成り立ち」(落合淳思、筑摩選書)の第六章「字義からの字源研究」を読み終えた。
 第四章と第五章で、字音を重視した加藤常賢と藤堂明保、字形を中心とした白川静の功績と問題点を述べ、第六章ではこれまで刑死されてきた字義による字源研究の可能性について言及している。
 字音、字形、字義等々の複合的なアプローチを著者はめざしている。いよいよ明日からは最終章である第七章「最新の成果」を読み始める。
 白川静の字形と祭祀・習俗の推定に基づく論理の飛躍と大胆な仮説、その成果に基づく中国古代と日本の古代の比較の世界を楽しんできた私には、いささか寂しさもある。しかし著者による白川静の研究の問題点については、私も感じていたものばかりで、私にとってはうなづけるものである。新しい成果を踏まえた、現在の地平を垣間見たいものである。

   

 


定点観測のサクラ3態

2022年03月25日 18時45分51秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 暖かい陽気に誘われて杖を突きながらフラワー緑道の端、一番横浜駅よりまで歩いた。



 カワヅザクラはもう葉っぱが主役になった。蘂もまた美しい。

   

 ヨコハマヒザクラは見ごろの時期を迎えた。本日の陽気に誘われて保育園のこどもも散歩に訪れ、サクラよりも日向ぼっこが楽しいようだ。



 足元のチューリップも花が大きく開いている。ずいぶんと早咲きの種類のように見受けられる。チューリップは雌蕊の形がなんとも不思議な形である。いつも真上から撮りたくなる。



 ユキヤナギも満開の時期を迎えた。ユキヤナギは延び放題の方がいいのだが、都会の中ではどうしても剪定されてしまうのが悲しい。

★雪柳風を貯めつつ風を生む    Fs

      

 住んでいるところの傍の丘の上にはソメイヨシノがある。一分~二分咲きという程度であろうか。ヒザクラを見続けてくるとソメイヨシノのくすんだ白さが地味な花に見えてしまう。
 それが理由なのか、咲き始めよりももう少し全体が開いてくると輝くように見えてくる。その変化が面白いと思う。

★桜咲く朝日が初めにあたる木に    Fs