セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 96本、 演劇 72本

舟を編む (2013/日)(石井裕也) 80点

2013-05-16 15:38:18 | 映画遍歴
映画で小説を読む、そんな映画がありますよね。この映画はまさにそんな感覚です。でも題材は辞書を15年もかけて作る映画である。地味であり、小説と同じく行間から何かを感じるという体裁になっている。 人生も大いに時間だけはことに費消し過ぎた吾輩にとっては、この作品の主人公は実に幸せな御仁と思えます。好きなことに身を投じそれを生涯の仕事に出来、しかもさらに食い扶持までもらえるという、ごくごく希有な人なので . . . 本文を読む
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県庁おもてなし課 (2013/日)(三宅喜重) 75点

2013-05-16 14:44:28 | 映画遍歴
見ていて映像から伝わる息遣い、心情、タッチ、ぬくもり、、が、あの秀作「阪急電車」に通じているなあと思っていた。原作はそうだろうとは思っていた。そして帰って調べると何と監督も同じだったのだ。 出だしの15分でその淡い息遣いまで聞こえるようだ。これは素敵な映画の始まりである。しかし一方、冒頭で錦戸亮と堀北真希の現代の身分的断絶も提示される。 (でもあんなに可愛くて、清楚で、おまけに優秀な女性を企業が . . . 本文を読む
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藁の楯 (2013/日)(三池崇史) 75点

2013-05-16 13:44:15 | 映画遍歴
「十三人の刺客」の稲垣吾郎や「悪の教典」の伊藤英明にはぬんめりした狂気が漂っていたが、藤原竜也にはそれがないねえ。でも考えたらこの厄介どころの単なる異常性愛者は藤原でなく無名の俳優でよかったのではないだろうか、、。 やたら演技をしようとするから浮いてくる。藤原はいつもそうなので仕方ないのだが(舞台ではこの感じが結構映える)、犯人がこれほど内容のない、ただのデクノボウであるのなら彼より警備するSP . . . 本文を読む
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