純文学者が書いたミステリーといった感じですね。かなり展開が錯綜するので読みにくいといった気もする。でもこれがこの本の魅力だからそこで耐えなければならないのかな。
主人公は高校生のような中学生だが、一応探偵となる。でも同僚の先生がそのうち真の探偵となったり、視点があれこれ変化する。(登場人物一覧がほしかったほど)面白いことは面白いのだが、そのうちじっくり読むのが面倒くさくなってしまう。(これは一途にぼくが悪い)
中高一貫の女子高だからか、出現する幽霊(それがどうも本物のごとくの表現だから、まさかそれにもトリックが控えてるとは思わなかった、、)があまり意味ないような気もしたけど、そこらのミステリーでないことは確かだが、かといってミステリーとして一流かといえばどうなのかなあと思っちゃいます。
だいたい同じ学校で人がどんどん死んでいくのに、例えば屋上が閉鎖されなかったり、フツーではないですね。その辺りの嘘はやはりいけないと思うわけですよ。こういうのは昔だったらどんどん許してたんですけどね。最近は年取ってきて、融通が利かなくなってきました(スミマセン)。
才能はあると思います。でも真犯人はそのうち早い段階で分かっちゃいました。他にそれなりの人物はいなかったものですから。その意味ではまだまだ甘いですね。他の作品も読んで見ようかな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます