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アイアンマン (2008/米)(ジョン・ファヴロー) 70点

2008-10-03 11:23:10 | 映画遍歴
コミックもの原作が横行している映画界ですが、それは日本だけでなくアメリカでもその傾向が大だと納得させられる一篇であります。まあ、最初の作品だからアイアンマンの馴れ初めが紹介されるわけですが、何とやはりアフガンのタリバンを舞台にしちゃうとはねえ、、。

世にヒーローものが数あれど、大気圏を飛ぶためにスーツを着ることが要請されるというのがミソなんでしょうなあ。普通の人間がスーツを着ることでヒーローになれるんです。まるで、オリンピックのS社の水着のようですね。ここがスーパーマンと違うところです。

また、驚くなかれこのアイアンマンは「ダークナイト」であれほど懊悩していた正体を公に暴露しちゃうんです。(まあ、これは次作への含みがあり、どう展開するか分かりませんが、、)まさに明るいアメコミヒーローでございます。

これらの親近感、単純さがアイアンマンの魅力でしょうが、あまりに幼稚、直線的過ぎて僕は少々乗り切れないところもありました。何か、アフガンスタイルを見ているだけでどうも現実に戻ってしまうぐらいのまじめ性格がそうさせるのか、そういうところも乗れない原因でしょうか、、。

ただ、単純に変身するヒーローものとは違い、スーツを着こなす過程はさすが映画的に魅惑的なものがあります。要するに普通の人間が大気圏を飛べるわけですもんね、、。これは童心を刺激しますよね。

まあ、今回は紹介編らしく死の商人が悪と戦うといった矛盾を孕んでいる展開ですが、そこらはコミックの世界として深くは考えない、、。俳優陣もテレンス・ハワードがワトスン役で頼もしいし、秘書もグウィネス・パルトロウを配置し贅沢であります。(それにしてもパルトロウもこんな添え役で少々気の毒かなあ、、) やはり次作も見てしまうかなあ、そんな嬉しいような哀しい予感がしています、、。

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