ふとパリを楽しみたくてこの映画を見る。何か短編小説風の老人と若い女との愛と呼ぶべきか、心の重なり合いを描いた水彩画のような映画です。
男は70歳ごろ、女は30前。男は過去をなぜか隠しており、そのためか女は逆に男に関心を持つ。小さな古本屋でたたずむ二人。そのうち男が秘密結社の重要人物で逃亡中だと女は知る。男と女はいったん離れるがそれでも愛はつながっている、、。
この年齢差はやはり日本ではこうは行かないね(そうでもないか?)。昔活躍したジャン・ソレルがいい風貌になっていて、まさにパリジャン風で、イカシてる。女は若いのにちょっと地味目で、この作品にぴったりである。
最後、女はおそらく組織残党の一味の一人なんだろう、若い男と出会うが、それはあまり意味を持たない気もする。残余感を残した切ない男と女との別れである。パリのやるせない夜景をスケッチしたような映画でした。
う~ん、パリに行きたくなったよ。
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