うーん、ふっ切れたかのような荒々しい映像が冒頭から続く。決して政治的な映画ではないのにこの不敵なまなざしはどうだ、完全に開き直りそして西側の世界にもなかったかのようなぶっ飛んだ映画でもある。
しかしこの映画は衝撃的であろうとも、政治からはうんと距離を置いている。あえて言えば男と男に女が割り込む変な映画です。何よりその露骨なまでのそのシーンは思わず身を引いてしまうほど執拗でしかも大胆で、愛を描くというよりその奥にある何かに挑戦しているようで、そういう意味では【ロウ・イエ】のギラギラした国家観が見て取れる。しかしそのシーンは普通の神経では見られないほどだ。結構映画を見ている僕でも驚いてしまいました。
とはいえ、ざらざらした手持ちカメラ風の映像は現代人の不安感を表出していてなかなかいい。しかし、内容に入ってみると、夫が他の男に愛を感じて夫婦仲が破綻するのは理解できるが、それを根に持ち妻が夫の愛人に刃物を向けるのはちとおかしいのではないか。夫の問題であるのかもしれないが、妻の問題でもあるのだ。夫婦の話に夫の愛人はあまり関係しないのではないか。
とか、尾行の探偵の男が尾行している男に興味を持っていくというのも分かりそうで分からない。若い女の恋人がいる男にそういう気持ちが発生していくものなのか?この辺りは普通の神経ではなかなか理解できないところだ。
とはいえ、蓮の花の冒頭から(蓮は泥の世界で生きている)、刃傷ざたの傷跡を隠すためには花の入れ墨で終わる心憎いシンメトリーなど、見どころも多い。ただ、あまりに過激なという描写もあり、ほとんどの観客は覚悟をして見ないと違和感だけで終わってしまいかねない映画でもある。そしてこの題材、この描写は西側でも通常見られないものであり、ましてや中国では上映されることはこれからもないのではあるまいか。そんな映画であります。
しかしこの映画は衝撃的であろうとも、政治からはうんと距離を置いている。あえて言えば男と男に女が割り込む変な映画です。何よりその露骨なまでのそのシーンは思わず身を引いてしまうほど執拗でしかも大胆で、愛を描くというよりその奥にある何かに挑戦しているようで、そういう意味では【ロウ・イエ】のギラギラした国家観が見て取れる。しかしそのシーンは普通の神経では見られないほどだ。結構映画を見ている僕でも驚いてしまいました。
とはいえ、ざらざらした手持ちカメラ風の映像は現代人の不安感を表出していてなかなかいい。しかし、内容に入ってみると、夫が他の男に愛を感じて夫婦仲が破綻するのは理解できるが、それを根に持ち妻が夫の愛人に刃物を向けるのはちとおかしいのではないか。夫の問題であるのかもしれないが、妻の問題でもあるのだ。夫婦の話に夫の愛人はあまり関係しないのではないか。
とか、尾行の探偵の男が尾行している男に興味を持っていくというのも分かりそうで分からない。若い女の恋人がいる男にそういう気持ちが発生していくものなのか?この辺りは普通の神経ではなかなか理解できないところだ。
とはいえ、蓮の花の冒頭から(蓮は泥の世界で生きている)、刃傷ざたの傷跡を隠すためには花の入れ墨で終わる心憎いシンメトリーなど、見どころも多い。ただ、あまりに過激なという描写もあり、ほとんどの観客は覚悟をして見ないと違和感だけで終わってしまいかねない映画でもある。そしてこの題材、この描写は西側でも通常見られないものであり、ましてや中国では上映されることはこれからもないのではあるまいか。そんな映画であります。
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