参ったな、この映画、小西真奈美さんのこの役柄が、どうもいかん、見てもう数日になるのにまだ尾を引いている。鑑賞後は食欲もなくなるほどだった。この役柄に小西さんを同化してしまい、めずらしく自ら理性をなくす、、。
小西真奈美さんに初めて邂逅したのは小泉堯史の「阿弥陀堂だより(2002/日)」だった。確か難病の役で死を見据えていたような透明感のある演技ではっとした。美しい女優さんだった。
それ以降ほとんど見ているが、号泣したのが森淳一の「恋愛小説 (2004/日)」。ひたむきに人を愛する女性を演じていた。相手を愛すると自分が死ぬことが分かっていても愛に殉じるといった内容だった。そして黒沢清の「叫(2006/日)」。この作品も強く印象に残る役柄でアッパーカウントを感じるほどだった。小西真奈美さんの魅力を最大限に発揮した作品である。
その後筧昌也の「Sweet Rain 死者の精度(2008/日」では、死神に死ぬかどうかの判断を委ねられるクレイマーの苦情係というつらい仕事をしているOLを演じる。これが良かったんだよなあ。原作も何度も読み直したが、小西真奈美さんにぴったしである。その後全く明るい緒方明の「のんちゃんのり弁(2009/日)」を経て、本作である。
考えたら死を意識した役柄が多いのは彼女が美しすぎるからか。話としては実にシンプルなんですが、普通以上に小西真奈美さんに気持ちを寄せている僕としては、彼女にこんな役柄を演じられては、もうこのサキさんが小西真奈美さんと区分けできなくなっている。
それほど純度の高い恋愛映画でした。今どきこんな女性はいないと思われるので、またいっそう情感が募りますね。
そして何よりつらかったのが、あの小西真奈美さんが病気の後遺症で寝たきりになってしまうところでしょう。これが僕にはしんどかった。映画館を出てもあれは映画なんだからと、どうしても割り切れない気持ちが残る。
そしてそれが今でも続いているのである。
この年になって困ったものである。小西真奈美さんももう38歳と聞く。早く結婚をされて子供を産んでもらいたいと思うバカファンであります。
これは全く映画感想ではありませんなあ、、。
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