セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

きっと、星のせいじゃない。 (2014/米)(ジョシュ・ブーン) 75点

2015-02-27 13:55:39 | 映画遍歴

いわゆる難病ものなんだけど、そこは現代版、明るいわ。限られた時間をどう生きるかなんて人生訓のようなものはなく、どういう状況でさえ、人間は恋もし、愛も知る。そしてそれが短い時間であれ、濃い密度で人生を知ることもあるのだ、と言う。

悲しい話なのに涙を出させようとする演出でないのがまずいいね。そこらの元気な高校生たちよりずっと彼らは青春してるよ。この脚本のいいところは、彼女の病態を観客はハラハラして見続けていたが、対象を思いきり逆転してうっちゃっているところが面白く、かなり新鮮であります。余韻が残ります。

その分、余計に二人の恋が真剣に燃え盛るのがわかる。でも、なんとまあ、こういう不幸が本当にあるのだろうか。やはり哀しいね。

全体に作り込みが徹底しており、2時間強の上映時間だが、全く退屈するところはなかった。スタッフの限りない新たな挑戦に賛辞を送りたい。

秀作です。


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