「死ぬまでにしたい10のこと」以来見続けているイザベル・コイシェ作品だが、どうもなかなか中だるみが続くね。この作品でちょっと息を吹き返し始めたと思ったが、、。
まあ、それほどドラマチックなものはこの映画にはありません。女が安心していた夫から三下り半を突き付けられ(早い話が若い女に走っただけだが)、おろおろする。未練だけが残り毎日が虚ろで何も手につかない。(早い話が年寄りになっての失恋だ)
たまたま自動車免許を取ろうということになって、先生から人生の手ほどきを受ける。失恋とはいえ、時間以外にもクスリがあるんだね。これが原作ものでないところがミソかな。小説だったらめちゃつまらないけど、実話だからまあ観られる。そんな映画です。
僕が面白いと思ったのは、あれほど人生の奥義を知り、毎日を生きているその大先生が、家では新婚にも拘らず妻に冷たいことです。内面と外面とが180度違うその先生は、まるでそこらにいる日本人のようです。やはりインドとはいえ、アジアにはそういう似通った土壌があるのでしょうか、、。(こう考えているのは僕だけ?)
この先生は、ある意味教えていた生徒から、ラストになって逆に人生の本質を知ることになるのです。
うーん、やはりイザベル・コイシェ、今回もふんわりの出来だね。もうそろそろ見限ろうかなあ、と思ってしまう気持ちもどこかにある。どうしようか、、。そしてまた「死ぬまでにしたい10のこと」のDVDを取り出す。
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