『愛の残像』からはカラーになり、さらに愛を問う執拗な【ガレル】の遠吠えが聞こえている。しかし、いかにもとってつけたような、革命だの、ファン向けの映画撮影シーンもただただ空しく思えてしまうばかり、、。
彼の頭の中に存在する愛は幼児的であり、まさに観念的であり過ぎると言っても過言ではない、のではないか。実体がないのである。
そういえば【B・バルドー】に体つきが似て来た【モニカ】の美貌もこれほど内容がなければただの一個の人形になり果てている。男女二組の彷徨える愛の姿を模索しているのだが、あまりに観念的でつまらない小説を読んでいるようだ。一体全体あの、『愛の残像』の衝撃はどこに行ったのだ!
空しい愛の戯作でございました。
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