北欧フィンランド映画です。森が家と共にあり、いい環境ですね。一人の女性画家の一時期の姿を追っています。伝記映画なんだが、最後まで映像は彼女の絵画のような色彩を捉え、絶品です。
映画は彼女の絵画に影響を与えた恋愛に焦点を絞っている。ところがこの映画、女は完全に恋愛モードなんだが、一回り以上年下のこの男は何と言っていいか、かまととだったり、優柔不断だったりするのか、彼女とのボタンの掛け違いが多すぎる。そのことで女は病気にまでなりはてるのであります。
まあ、映画は女目線で描かれているので何とも言えないが、失意の彼女の前に女より30歳以上も若い婚約者を連れてきたり、女にあなたとはずっと友人ですと告げたり、不可解な行動を伴う。
友人関係といってもセックスレスではないので悩ましいところではあるが、男の方は女を結婚対象とも思っていなく、(年齢差、偉大な画家から当然と言えばそうなのだが)そのせいか女は男から芸術的な想像力はもらうが、実生活は懊悩が続くといったストーリーであった。
まあ、それだけの映画と言えばそうなのだが、彼らは生涯1100通の文通を続けていたというから、この映画では計り知れない何かがあったのかもしれません。
まさに酷暑の中、映画館はすいており、冷房も効いた環境はまさにフィンランドにいるかの如く、映像から北欧の自然と彼女の秀逸な絵画を見るにつけて、いい映画時間を獲得したと思っております。
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