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8月、夏、明日からそれでも9月で秋ですね、、(半藤一利著昭和史を読んで)

2009-08-30 11:10:01 | 読書遍歴
最近「昭和史」(戦前、戦後篇)なる本を立て続けに2冊読んだ。結構今ベストセラーらしく本屋に積んである。
日本が日露戦争を経て満州事変、太平洋戦争へと突入していく暗部を一挙明らかにしていくといった、これぞ目からうろこといった書物であった。著者の半藤一利氏は雑誌編集者だったらしく、でもその職業癖でここまで書けるとは到底思えぬので、かなりの研究があったものと想像される。

ところで太平洋戦争で日本人は300万人近く亡くなったそうだ。第二次世界大戦では数千万人が亡くなったということからその数字の重さはあまり考えなかったが、実はものすごい数の方が亡くなったのである。
特に、終戦時に満州に取り残された人たちがそのドサクサで亡くなった人数が30万人と聞くからこれは考えてしまう。開拓等で満州に移住した人たちは終戦時内地に引き取る余裕もないことから日本に帰ってくるなという政府からのお達しがあったそうだ。この見放された人たちの無念はいかばかりか、、。60数年を過ぎても関係者の人たちの憤りは納まらないであろう。

また、沖縄での内地戦での20万人の死亡数。そのバックには本州から来た日本軍と沖縄住民との差別意識が黒い流れを呈していた。
また、南方に行った戦士たちもほとんどが餓死と病気で亡くなったという事実。戦闘しても絶対に降伏してはならないという間教育。
日本人に北朝鮮を語ることなんか出来ないのではないか、とさえ思ってしまう。

でも僕も結構な老齢だが、ちゃんとこういうことの知識もおぼつかなかったということ自体、恥ずかしいし反省すべきだと自戒する。日本人は本当にいい加減すぎるかなあと思います。(自分自身が一番駄目ですが、、)

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