冒頭の、タイでの誘拐シーンは思いがけず迫力がありました。毒ガス処理の火炎噴射シーンはやはり恐ろしいものがある。映像的には何回も同映像を使用したりするなど稚拙な部分もあり、決してほめられたものではないが、総じて主要人物が多くかなり物語性に多様性をもたらしており、一応の手塚ワールドは感じられる。
しかし、【玉木宏】ばかりがやけに目立ち(しかし結構好演している)、恐らくこの暗い物語を納めるであろう神父役の【山田孝之】があまりにもあまり、という性格付け。これじゃあ、子供時代にたまたま一緒に呪われた島を飛び出したという感じしかしない。この二人の関係が根本であらなければならないのに、映画はそれをうやむやにしている。
で、この映画はそんな人間の獣性、神性 、人間性を最初から描くことを拒否しており、いわばただのクライムアクション映画となっている。でも、それはそれで決して質的にも悪くはなく、そういう意味で評価に困る作品なのだが、やけに最後に【玉木宏】のかっこよさだけが印象に残るのである。
まあ、娯楽作品として深く考えないで見れば決して悪い作品ではないが、原作からはかなり離れた視点からこの映画を見る努力をする必要に迫られることも事実であろう。いろいろ突っ込みどころが多い作品であるが、まあ【手塚治虫】から離れて鑑賞するとそこそこ面白い作品となっている。
しかし、【玉木宏】ばかりがやけに目立ち(しかし結構好演している)、恐らくこの暗い物語を納めるであろう神父役の【山田孝之】があまりにもあまり、という性格付け。これじゃあ、子供時代にたまたま一緒に呪われた島を飛び出したという感じしかしない。この二人の関係が根本であらなければならないのに、映画はそれをうやむやにしている。
で、この映画はそんな人間の獣性、神性 、人間性を最初から描くことを拒否しており、いわばただのクライムアクション映画となっている。でも、それはそれで決して質的にも悪くはなく、そういう意味で評価に困る作品なのだが、やけに最後に【玉木宏】のかっこよさだけが印象に残るのである。
まあ、娯楽作品として深く考えないで見れば決して悪い作品ではないが、原作からはかなり離れた視点からこの映画を見る努力をする必要に迫られることも事実であろう。いろいろ突っ込みどころが多い作品であるが、まあ【手塚治虫】から離れて鑑賞するとそこそこ面白い作品となっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます