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メチャ面白かった前作『川の底からこんにちは』から2年。やはり新作は気になり見てしまうよね。まあ、タッチは良く似ているようだけれど、ちょっと映画によく出て来る流れる雲のように自然ではなかったかなあ、、。
全体に「粋だねえ」とか「ドーンと構えて」とかハラボテの女の子が言ってるから妙にこちとらイキがってくるが、何か最後までちょっくら浮いている感じがし続け、本来元気をもらわないといけない映画なんだけれど、そうでもなくなってた気がする。
これって、原作がどうなってんのか分からないが、漫画だったらとても楽しいダイナミズムを感じるものだろうなあと思う。でも、映画というのはあくまで実写だから、どうしてもそういう漫画だったら夢とか仮想とかで沸々と起きて来る想念が、映画としてはリアルさに還元されるんだよね。
何を言いたいかと言うと、例えばラスト、青空にただ一つだけぽっかりと浮いている雲を見ながらお産に入ってしまう主人公を見て、漫画であれば素晴らしいイメージの膨らみが出てくるのに、映画となればやはり設定の無理がまず漂ってくるわけですよ。いくらなんでも青空お産なんてしゃれにもならないし、まず危険でしょう(実の母親でさえただ見ているだけ)。そうなると見る方に余裕がなくなってくるわけですよ。
やはり映画では多少なりともリアルは要求されるのではなかろうか。そんなこんなで最後までちょっと乗れませんでした。
え?、それこそ粋じゃないって、そうなんだよね、ホント僕は粋というものから一番縁遠い人間なんですね。映画のウンチクを語るより身の程を知らなければならないんでしょう、、。
でも、こういう世相、時代だから本当はこういう映画が望まれるはずなんだけど、、。この映画を見て元気が出るはずなんだ。それは分かります。最後もフクシマへ行く話だもんね。元気づけられないといけないはずなんだ、、。うーん。
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