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サイドウェイズ (2009/日)(チェリン・グラック) 70点

2010-02-13 11:26:29 | 映画遍歴
悪くはないけれど、何かいつまでたっても青年しているみんな。うらやましいような、それでいてほっぽり出したくなるような気も出てきたり、アメリカにいる日本人ってみんな本当にこんなだろうか、と思ってくる。

アメリカでの話なのにほとんど日本人しか描かないから生活感がない。そして一番この映画で良くないところは外地に生きているという黄昏感が欠如していることです。(ないのであればそれは仕方ないが、、)

主人公のダメ脚本家より、いわば茶化し役の【生瀬勝久】の方が存在感があるのは彼の悩みが結構本質的だからだ。 【小日向文世】は旅行者役なので完全日本人なのだが、彼が何を悩んでいるのか、分からないではないが小さい、と思う。まだ若い時の幻想を引きずっている。それを彼はよしとしているようにも思えるのだ。

アメリカに一人で生きる日本女性二人。対照的な二人にしているが、特に【鈴木京香】はリアリティを感じない女性だ。彼女にはアメリカで生きている汗がほしかったなあと思う。

そして、旅人と現地日本人女性との高校生のような恋愛劇。(今どきの高校生はもっとすごいか。)あの、子供にするようなキスはないでしょう。そしてあのキスの意味を男は重要に考える。かなりの違和感。【鈴木京香】さん、ひょっとして【小日向文世】を厭がったのかなあ。

何か、もう40代にもなる男女が思春期のような恋愛を模索している映画って、見ている間はそうでもなかったけれど、今考えるとちょっとキモイですね。

え、ということであまり感心しない映画でしたけれど、若い人が見ればどうなのかは分かりません。退屈はしなかったけれどね、、。やはり【小日向文世】と【鈴木京香】の布陣は無理があるような気がしてならない。

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