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ドモ又の死 (2007/日)(奥秀太郎) 70点

2009-09-06 12:47:01 | 映画遍歴
題名からは想像できない女性だけの薬物治療所でのハナシ。女の園です。華やかそうです。しかし、現実は牙をむいている。生きていくのはどんなに過酷であることか。女といって決して甘やかさない。むしろきつい。痛い。

そう、痛い映画なのだ。どこを見ても映像としての美はない。むしろ、目を背けたくなるシーンの多いことよ。

でも、それでも人は生きてゆく。それが人生だからだ。その潔さ。

劇中劇が面白い。演じている少女たちでなく、見ている観客の、その無感情の面白さ。これが少女たちから見たわれわれ日常を生きている一般人の赤裸々な姿だ。少女たちの活き活きとしていることよ。

観客を選ぶ作品だろう。映画を見るのにも忍耐はいる。もちろん、生きるにも得体の知れない忍耐力は要請される。【奥秀太郎】の気持ちは伝わってくる。

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