セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

南瓜とマヨネーズ(2017/日)(冨永昌敬) 80点

2018-09-26 08:56:13 | 映画遍歴

巷ではよくある男と女の風景でありますが、本音を見据えていてリアル。

女の身勝手は本能的なもので、時代を経て現代に降り立つと自分本位が素直さにも見える。それでも女は自分にブレーキをかけ立ちどころは揺るがない。日本映画伝統の流れに灯りをともす。

男はこうしてみると、二つのパターンに分けている。少しでも前向きに生きようとする音楽青年と、素のまま、女を利用しても毎日をただ刹那的に生きている男。どちらも男の理想ではある。

臼田あさ美は陰湿的な日本の女をうまく表現する。時代劇を見ているかのようだ。太賀はあのふてぶしさがいい。硬質で画面を引き立てる。オダギリ・ジョーの伸びやかで柔らかい演技。けれど芯がある。こういう役はお手の物。大したものだ。


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