7編の日常的謎を解く安楽椅子探偵ものと言えるだろう、ミステリー好きの4人が集うあるカフェ。そこのカフェの店主が見事みんなの話を聞きながら、名推理をするという仕掛け。これで面白いわけがないだろう、、。
それぞれが短い短編なので、読みやすい文章とともにすいすい小説の中に入ってしまう読者たち。面白いが、設定他愛ないお話しなので、ミステリー好きの若者がこれを読んでくれるかどうかがキーだろう。
そして私は若者ではないので、これをじっくりにやにやしながら読み進める。好きな小説です。
一番印象に残るのは最初の「あるいは消えた居酒屋の謎」かな。
ここからネタバレです。
3軒目で飲んだ店が一番最初に飲んだ店だったなんて言うのが面白かったね。発想のトリックです。でも、真犯人が偶然皆が集うカフェにたまたまいたというのがどうもね。というのも、殺人を犯した次の日に近くのカフェに犯人が行くだろうか、ということです。びくびくして家にいるのではないだろうか、、。
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