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ハプニング (2008/米)(M・ナイト・シャマラン) 70点

2008-07-30 14:50:48 | 映画遍歴
もう見るのやめようと思いながらつい見てしまうシャマラン。でも、今回は結構僕を怖がらせた。

何がって、冒頭の必殺仕掛け人のような針を首に急にぶち込む女性、いきなり屋上からばらばら落ち葉のように落ちてくる人間たち、携帯の映像で見せるライオンに食われる人間、、。精神的なショックには強い僕もこの手の映像はかなり怖がります。ええ、刃物恐怖症(ホラー恐怖症でもあるのかもしれませんが)でもあるので、ほとんどシーンごとに小さな驚きの声を発声していたと思います。

何故人間が自殺に向いていくのか、というのは面白い着想で(でもないか?)やはり現代の不安を突き詰めていくとそうなっていくのでしょう。ゾンビなんかに追われるより、自ら訳もなく自殺していくというのは、戦争で「捕虜になるよりは自爆を」と教えられ自爆していった戦士たちに連想するものもあり、僕にはやはり現代の狂気、人類の滅亡と感じ取ってしまうものがあります。

ラストは陳腐な終わりですが、もうシャマランはラストにどんでん返しという観客へのとびっきりのサービスを忘れたようです。このノンサービスはデ・パルマを思い起すと彼も通常の映像作家になっていくのでしょうかね。

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