相変わらず余裕の極致のオリヴェイラ。撮り残したものをまさぐるがごとく、シンプルにしかもしつこくそしてコミカルにやさしく、恋を奏でる。しかしその相手は死びとだった、、。
何か小泉八雲を思い起こさせます。雨月ですね。あの、煙草の紫煙が見事でしたね。そして二人の空を行く抱擁がまさににシャガールでした。美しいです。可愛いです。でもちょっと恥ずかしいですね。
物質と反物質なんか出てきて、理論的にも一応掘り下げようとしているところも面白い。ホントにユーモアがいっぱいです。
映像は相変わらず美しいが、今までの作品ほど凝っていない。その辺りは余裕です。意識していなくてもそこそこの映像は彼は撮ってしまいます。
不思議な作品ですが、オリヴェイラらしくぷつっと終ります。見事ですね。
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