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枯葉色グッドバイ (文春文庫 2006)(樋口 有介 (著) 80点

2025-02-05 20:30:08 | 読書遍歴

これはとんでもミステリーの秀作でした。500ページと長いけれど、全編人生へのエスプリが利いていて、まるでマーロウの小説を読んでいる感がして、大切のページを繰る自分を見ている。

二つの殺人事件が続いたものなのか、犯人は一体全体誰なのか、これも二転三転する仕掛け。何より、登場人物のつぶやきがとてもいい。人生を投げ捨てたようなそれでいて人への温かみが十分感じられる。

樋口有介を見直す。いい作家だ。


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