事実に基づいて作られた映画だから、脚色はない。3か月の筏による航行もアドベンチャー映画のように超劇的な嵐があるわけでもない。そして筏の上の6人は意外と精神的葛藤も少ないようである。
ときにはサメに遭遇し冷や冷やするシーンもあったが、しかしそれほど映画的高揚感はない。
そう、この映画は結構地味目の映画作りなのであります。だって、事実に基づいて(縛られて)いるのだから、映画的躍動感を映像から覚えることはない。(かなり映像は迫力があり立派だが、それでも最近のCGを見慣れているせいか、ワクワク感はそれほどでもない。)
でもこの映画の言いたかったこと。それは、冒頭から主人公の、ガキ同然の冒険心は(最近こういう種類の男は少なくなってきたが)、下手すると愛する家族から理解されない代物になり得るということだ。
だからといって、冒険者から冒険心を取り除くと、ただの普通の男よりひどい、蝉の抜け殻同然になってしまうだろう。ガキでなければこういうことはできないのである。そう、大人になるということは何かを捨てていくということだ。
冒険家、探検家にとって家族とはかけがえのない存在であろうが、結構孤独な人も多いのではないか、と推察されるシビアな映画であった。
はじめまして。紀平と申します。
私は現在「映画ベース」という映画のサイトを開発しており、
是非、映画に関心のある方からの映画のレビューや、
サイトをご利用頂いてのご意見やご感想などを頂きたいと思っております。
「映画ベース」
http://kota.lolipop.jp/eigabase/
まだまだ未熟なサイトではありますが、
面白い映画を見つけられる、そして面白い映画を面白いと言えるサイトに
何としてもしていきたいですので、
どうか「映画ベース」にご登録頂き、
ご覧になった映画の評価やレビューを投稿して頂けないでしょうか?
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一度サイトにお越し頂き、ご利用をご検討頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
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