セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 94本、 演劇 72本

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019 山田洋次) 65点

2020-01-02 20:27:54 | 映画遍歴

山田は、こんなことやってみたかったんだろうなあ、映像を見ていてふと思う。過去のシリーズ作品から、映像を編集してさらに新たな映画を作る。見ていて、子供だった吉岡が、若かったさくらが、現代に登場すると現実そのものが見えてくる。なぜか現代に生きるということとはこんなに恐ろしいもんもんだ、とふと思う。

編集後の登場人物はほとんどはまだ生存しているが、鬼籍に入った俳優陣も多く、懐かしさより、歳月の流れを感じ取り、はっとするのだ。

映画作品としては、外国人のセリフを放つような後藤久美子と相変わらず自信なさげの吉岡秀隆、20年ぶりに邂逅した思春期の淡き主人公たちなんだが、何だか、お互いの手を触れあったりする微妙さが、(それじゃ不倫だよと)違和感を感じたまま映画は終わる。

寅さんは結局リリーさんだったのかねえ、、。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2019 映画ベスト5 | トップ | アイリッシュマン (2019/米)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事