終盤のじっくりドラマが出現するまでのエポソード集の何と荒いことよ。でも、それまでの半生を時間の制約を受けて走馬灯のように激しく駆け巡ろうとすればこういう表現になるのかな、納得です。
そしてこの作品の登場人物、すべて死亡年と死因が表示される。まるで「死ぬとは生きることと見つけたり」、と言わんばかりに、、。
終盤の40分は、スコセッシが現代の彼の実力を渾身込めて従来通り映像化したものと思われる。スコセッシが死を意識し続け、まとめ上げた、ある意味彼の集成化したものであると言えようか、3時間半じっくりと、アメリカの裏側の歴史とともに、彼の死生観を興味深く拝見した。
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