ホ・ジノの作品は淡々と愛と死を描き、そのため強烈に感動を覚えた作品だったが、本作はそれらを真正面から見据えている。死期を知った男。抗うことなく死を受け入れようとする男の心情が静謐なだけに人間ならいつかは迎えるその時を誰もが自分のものとして捉えることが出来るだろう。
それだからこそ神様が最後に与えてくれた恋人に病気のことを言うこともなく一人旅立っていく男。
分かるなあ。
彼だってだからといって甘んじて死を受け入れているわけではない。時には酒の力を借りて「何故自分だけがこのような運命を背負わされるのか」問う。
誰にでもいつかは訪れるその時に人間は否が応でも対峙しなければならない。
そんな命の営みを本作は我々に問い、描いていく。
そんな人間の抑えた心情を山崎の演技と音楽は良く表現している。
関めぐみもいいが、少し硬いかなあ。
大方はホ・ジノのリメイクだが愛と死という永遠のテーマにホ・ジノより具体的に接近しようとする意欲は買う。
しかし、映画の文体というか、カメラもどちらかというと全体におとなしく、もっと斬新な映像が欲しかったのは事実。
切り込み方が少し弱いかな、という印象は残った。
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それだからこそ神様が最後に与えてくれた恋人に病気のことを言うこともなく一人旅立っていく男。
分かるなあ。
彼だってだからといって甘んじて死を受け入れているわけではない。時には酒の力を借りて「何故自分だけがこのような運命を背負わされるのか」問う。
誰にでもいつかは訪れるその時に人間は否が応でも対峙しなければならない。
そんな命の営みを本作は我々に問い、描いていく。
そんな人間の抑えた心情を山崎の演技と音楽は良く表現している。
関めぐみもいいが、少し硬いかなあ。
大方はホ・ジノのリメイクだが愛と死という永遠のテーマにホ・ジノより具体的に接近しようとする意欲は買う。
しかし、映画の文体というか、カメラもどちらかというと全体におとなしく、もっと斬新な映像が欲しかったのは事実。
切り込み方が少し弱いかな、という印象は残った。
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