お気に入り監督の話題作である。なるほど全体を13章に分けており、小説を読んでいるかのようでもあるが、1人の女性の心象を表現するにはメリハリがあって、よろしい。
男と女の生き方にはさまざまあれど、この映画のように2つの恋愛を見てると、随分有り体で分かりやすい。この作品は女性から見た人生への探求となっているので、男性への関わり合い、人間のそもそも自由とは何か、愛する人からも束縛されたくはない、などの人間本来の希求の問題が描かれている。
特にこのようなテーマで現代人として生きることの意味を考えるに、誰をもが毎日向き合っていることなのだろうと思う。相手は好きだけどでも一つたりとも干渉されたくはない。愛する前に自分の立ち位置が揺るがされたくない、など基本的な気持ちは揺るぎはない。
ではどうすればいいのか、、。自由を第一義的に考えると相手に対する許容度も薄まる可能性もある。結婚は、、子供を産むことは、、仕事は、、など、この映画を見ながらぼーっと考えている自分がいる。
彼女の選択はどうでしたでしょうか?とても親近感のある映画でした。
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