ソダーバーグって監督、多作で僕もよく見てるんだけどあまり覚えていない監督なんだよね。男性ストリップの話というとどうしてもイギリス映画の「フルモンティ」を思い起こすが、全く違った映画でした。
鉄冷えで生活のために身も心も裸になるという「フルモンティ」と違い、これがアメリカとなると単なる一職業での苦労話になってしまうんだよね。
やはりクスリなんかも多少出てくるけれど、結構どぎつくなくいわゆる安心できる風俗産業の域を出ない話なのです。突込みが足りないといえば少々製作者に失礼ですが、例えば肝心のストリップにしても全部剥ぎ取らず、あれでカネ出して見に来る女がいるのかねえなんて、下種な見方までしてしまう。
起業としての悩みもどうということもない通常の単純なもので、僕にとってはただそこに流れる映像を見ているだけの映画でした。
どんな映画でもいいけど、生きる苦しみ、生活する悩み喜び、恋愛する喜び、どんなちっぽけなものでもいい、自分に降りかかってこないとただのその他大勢の映画にしか過ぎないものになってしまう。
期待はしていなかったが、ソダーバーグって、映画を流してるのかなあ、心意気があまり感じられなかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます