セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

カポーティ(2006)(ベネット・ミラー )

2006-10-01 20:58:04 | 映画遍歴
もう何を言ってもフィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい。良くここまで、ホモで、高慢ちきで、作家という一番いやなところを持っているカポーティーを見事に演技しました。4人を殺害した殺人犯は自分の姿でもあったのですね。その人間考察がすごいです。アメリカ映画でもかなり特異な秀作。
人間の光と影。栄光と闇。心の底にへばりついている病理、ほころび、欲望、、、。ある殺人犯と彼をモデルに小説を書こうとしている作家との葛藤。殺人犯はある意味、彼の姿でもあり、自分を見つめなおし、自分探しをする羽目になり、極限にまで自分を追求することになる。
この人間観察と映像のリアリズム、テクニックに僕ははまってしまう。アメリカ映画では屈指の力作。フィリップ・シーモア・ホフマン、渾身の映画。手抜きは全くしていない。驚くべき熱演。完璧だ。
*****

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マッチポイント(2005)(ウディ... | トップ | 氷雨(2004) »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBさせていただきました (タウム)
2006-10-01 23:02:30
フィリップ・シーモア・ホフマン

すごいです。あの演技。

変人のカポーティになりきっていました。
返信する

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事