彼女いない歴35年なんて結構今の世の中わんさいるのではないかと思われる現代において、究極の恋愛映画を見た。カメラワークがりりしく、繊細でしかも美しく構図も決まっている。そして展開はコメディ調でありながら、これがなかなか深みがあり実にいい。
35歳なんて董が立っているとも思えるけど今どきの若者、結構永遠青年(少年)なんて僕の周りにもざらにいる。だいたいカネもクルマも保持しておらず、外食もせず、酒も飲まず、ましてや女の子と会話もしない男っていうのは、、と反発するわけではないが、いわゆるオタクそのものである彼らは人に迷惑をかけているわけではないのである。本人たちはひっそりと生きているつもりなんだろうが、その存在そのものが目立っているとも言えよう。
この作品の主人公健太郎はその若さでもう老後のことを考えている。恐らく結婚なんかには無縁だろうと、貯金をし、老後の資金をせっせと貯めているのである。なんとけなげな若者であろうか、僕はこのことに実に早々と感動してしまった。
これを可哀想なんて思うことは思い上がり以外の何物でもない。実に立派な彼一流の人生設計である。素晴らしいとさえ思う。
けれでも彼の脳裏では頑強だったその人生設計も、ある雨の日にひとり立ち尽くす実にけなげな女性を見たことから狂い出す。声を交わさずともその人を理解しようとする、あるいは理解できるその心根、それはお互いに気持ちがフラットでなければ成り得ないことなのであろう。
映像で綴られる二人の純な心のときめき。そして人を愛することを初めて知るそのどよめき、恍惚、、。
まさにこれぞ究極の恋愛映画であります。二人だけの世界であります。その世界を壊す権利は誰にもない。
うーん、云十年前、僕もこういうひと時を持ったこともあったかなあ、、。懐かしさと悲しさと喜びと、何か解らないそれらの混ざった不思議な気持ちが映像を眺めながら沸々と湧いてくる。ある意味この至福感。
吉野家の牛丼での初逢引と、それから別離(本当は真実の愛)を確認する同じく吉野家のカウンターシーンの叙情的なこと。実に美しい。本当に美しい。男と女が相手を必要として求める姿は実に美しい。これを涙なくして見ることができようか、、。
本年屈指の恋愛映画だ。この映画に出会えたことに感謝します。ほんと、こんなオジンでも久しぶりに清々しい気持ちになりました。
昨夜遅く東京から帰ってきました。
といっても休暇を取り、東京で2泊。何をやっていたかというと、昔の友人たちと毎晩飲み、(最近は当然だろうが、健康の話が多いです。)昼間はなんと演劇を3つもはしごしてしまいました。
せっかく東京に来たんだから「何でも見てやろう」方式です。
まだまだ元気な間は好きなことをやっていこうと思っています。それにしても軍資金が、、、こういうことも考えないといけませんね。
それではまた。
今年もカウントダウンですね。クリスマス、年の瀬とはいえ・・都会のそれと違って 私の街の実にどうどうたる変わらなさは あえて淋しく嫌いではありません。(笑)
前回・・そろそろ仕事を終えようか、なるお気持ちを伺いましたが もしそうされるような事があっても セントさんなら きっとまた新たな生活も素敵なものとなると確信いたします。若輩が何を・・と思われるでしょうが 私は、ですが 結局の所 物足りなさも 環境の変化も回りまわって 好きな事しか出来ないという結末になっています。(笑) そしてその中から良質な感じ方をまた 抽出していただけたら・・・多くの方の気持ちが上がります。
本作 紛れもなく純愛ストーリーですが 意表を突かれた感がありました。カメラもかなり確信犯ですね。コメディで泣ける。幸せです。台詞のないところで登場人物の気質を感じますし・・幸せです。(笑)
かなり繊細な作りのように思えます。 監督は知らなかったのですが・・非常に興味を持ちました。大変おもしろかったです。
一つだけ・・恋をすることで健太郎は変わったんですよね・・でもこれだけ男らしい人・・どこかで一人位好感を持つマイノリティな女性がいたはずなのですが・・そんなに世の女性は捨てたもんじゃないような・・(笑)
偉そうに そして長々すみません。
お仕事の立て込む時期かと思います。ご自愛下さいね。