ベタすぎる題名。ベタな展開。ベタなラスト。でもそのベタさがこの映画の魅力でもあるのかなあ、、。
だいたい題名からしてこの映画が既にどういうものか分かるでしょう。こんなやり方は普通は危険でもあると思う。でもそれを敢えて通したスタッフたち。そうこの映画はベタで通したけどベタの良さが随所見受けられる作品でもある。
まずあの可愛い【桜庭ななみ】が女子高生役。これが結構違和感がなく不思議。あのよく育ったみ足も普通の高校生らしく、顔の表情もどこにでもいるような可愛系を演じていてすこぶる自然。これが演技だとしたら大したもの。そう、これだけでも十分ベタなのだ。
ニイニイがスタジオを作る理由がちょっと僕にははっきり分からなかったが、(若者をこういう環境に置いたのは大人が原因だそうだ、、)まあその気持ちはものすごく立派で誰にも出来るものではない。人間として素晴らしい行為だ。彼の存在だけでこの映画はどんなベタな展開でも十分観賞しうる作品となっている。
ちょっと気になったのは初ライブの時の観衆とのやりとり。音楽自体は観衆がすぐ気持ちを離れるほどの悪い出来ではなかったはず。(というか、演奏してすぐ観衆全員が横を向いたりそわそわしているのは変ですよね。)
これはラストのライブにも言えることで、あれほどもたもたしていて(堂々とももたもたしているから、僕自身気恥ずかしくなりました。)逆にこここそはブーイングがなければいけないのに「頑張れよ」はないだろう、に、、。
とはいえ、これもべたさがこの映画の信条。だから見終わってもそれほど違和感がない。ラスト、エンドクレジットで流れる珍しく泣ける曲を聴きながら、僕はベタでこそいい空間といい時間をもらいました。
やはり人の心を純粋に描いた映画は素晴らしい。
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