鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

祇園之洲砲台跡

2008-03-04 | 史跡
島津斉彬は、海防の必要性から錦江湾のあちこちに砲台を築きました。
甲突川河口にある天保山砲台跡は、昨年10月25日紹介しました。
稲荷川河口にも、祇園之洲砲台跡があります。
祇園之洲公園(石橋公園)の一角にあります。


祇園之洲砲台跡。


砲台跡の碑。
向こうに見えるのは、高麗橋。

この砲台は、薩英戦争で実戦に供されました。
正午に砲撃戦が始まり、3時間たって双方に被害が出ました。
イギリスの軍艦レースホーム号が、目の前で浅瀬に乗り上げましたが、すでに砲台はアームストロング砲により打ち砕かれ、敵艦が救助されるのを眺めるしかありませんでした。

死傷者は、イギリス63名、薩摩13名と、人的被害は薩摩が少なかったのですが、城下の被害はすさまじく、これを契機に薩摩は開国に傾いていくのです。


移設された高麗橋。
 橋長:54.95m
 幅員:5.40m
 支間数:4連
 架設年代:弘化4年(元の橋)

ここの公園には、高麗橋のほかに西田橋と玉江橋が移設されています。
コメント (2)
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