鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

深固院跡と乳地蔵

2008-11-16 | 史跡
昨日、石橋を紹介した日置市日吉町吉利に、扇尾小学校がありますが、その近くに深固院(しんこいん)というお寺の跡があります。
鹿児島のお寺は、廃仏毀釈により徹底的に破壊されましたが、ここもそうです。
でも、石像やお墓など史跡がいくつか残っています。


お墓。
入口に対の仁王像がありますが、左の像は頭が取れています。


右の仁王像。


墓の内部。
ここにも石像があります。
丸いお墓は、お坊さんの墓と思われます。


この池も、当時からあったものでしょう。
ホテイアオイが生えています。

この深固院は、伊集院島津家の石屋(せきおく)という和尚が建てました。
飢饉の時、和尚は、籾を粉にして餅をつき、醤油をかけて焼いて食べさせたらそのおいしいこと。
住民に団子の名前を聞かれ、困った和尚は、とっさに
「こいはなあ、しんこだご」
と答え、鹿児島のしんこ団子はここから生まれたそうです。



深固院跡を出て、道路を右に行くと、道路脇にこの像があります。
子供を抱いた布袋像のような石像で、乳地蔵です。
この地蔵さんにお参りすると、乳の出が良くなるということで、妊産婦のお参りが絶えなかったそうです。


近くには、田の神もありました。
コメント (2)
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